ロジカルに考えても、なぜ話が前に進まないのか|内田和成氏「客観より主観」
ロジカルに考えても、なぜ話が前に進まないのか
ビジネスでは、「客観的に考えること」「ファクトに基づいて判断すること」「ロジカルに説明すること」が重視されます。
それでも、同じ数字を見ているのに部門によって意見が食い違う。筋道を立てて説明したはずなのに、相手が納得しない。お互いに正しいことを言っているつもりなのに、議論が平行線になる。そんな場面は少なくありません。
こうした合意形成や部門間コミュニケーションの難しさは、単にロジカルシンキングや説明力だけの問題なのでしょうか。
2026年9月の無料公開講座では、早稲田大学名誉教授・東京女子大学特別客員教授の内田和成氏による「内田和成のビジネスマインド 143 客観より主観」を公開します。
「客観より主観」。客観性やエビデンスが求められるビジネスにおいて、なぜ内田氏はあえて「主観」を取り上げるのでしょうか。
同じ事実を見ても、なぜ意見は分かれるのか
「それってあなたの感想ですよね」「そこまで言うなら、エビデンスを示してください」。
根拠を確認し、事実に基づいて考えることは、ビジネスでは欠かせません。けれど、それだけで意見の違いがなくなり、物事が前に進むのであれば、職場でこれほど多くのすれ違いは起きないはずです。
営業と開発、本社と現場、上司と部下。同じ事実や数字を見ていても、立場や経験、役割が違えば、そこから導く結論が異なることがあります。
私たちは事実をそのまま見ているのではなく、自分の経験や価値観、置かれている立場を通して状況を捉えています。
つまり、同じ事実を共有していても、「見えているもの」まで同じとは限りません。
今回、内田氏が向き合うのは、「どうして人は分かり合えないのか」という、ビジネスの現場で繰り返し起きる問いです。
なぜ内田和成氏は、あえて「主観」と言うのか
「客観より主観」と聞くと、感覚や思いつきを優先する話のように感じるかもしれません。
しかし、本講座で扱われるのは、「客観性は必要ない」という単純な話ではありません。
長年、企業の経営課題と向き合ってきた内田氏が、会議や交渉、営業、意思決定などの場面を通じて考えてきた、ロジックだけでは説明しきれない仕事の現実です。
自分では客観的に考えているつもりでも、本当にそうなのか。
相手はなぜ、自分と同じ結論に至らないのか。
同じ出来事を見ながら、なぜ異なる解釈が生まれるのか。
「客観」と「主観」を当たり前の意味のまま受け取るのではなく、実際のビジネスの場面から捉え直すことで、異なる立場の相手と仕事を進めるための新たな視点が見えてきます。
内田氏が「客観より主観」という言葉に込めた意味は、ぜひ講義の中で確かめてください。
管理職・次世代リーダー育成で、どう活用するか
管理職や次世代リーダーになるほど、自分一人で完結する仕事は減っていきます。
上司と部下、営業と開発、本社と現場、自社と取引先。立場や利害、経験の異なる人たちと合意形成しながら、物事を前に進めることが求められます。
そのとき、「自分の考えをロジカルに説明できる」だけで十分でしょうか。
相手の立場からは何が見えているのか。
なぜ自分とは違う結論になるのか。
自分が「客観的な事実」だと考えているものに、自分自身の解釈は含まれていないか。
こうした問いを持つことは、部門間連携や合意形成、マネジメントを考えるうえでも重要です。
本講座は、コミュニケーションのテクニックを覚えるためだけの講座ではありません。自分自身のものの見方を振り返り、異なる立場や価値観を持つ相手と、どのように仕事を進めるのかを考える題材として活用できます。
管理職研修、次世代リーダー研修、中堅社員研修などの事前・事後学習として取り入れ、実際の職場で起きている出来事と結びつけて対話することもできます。
視聴後に考えたい3つの問い
動画を視聴して終わるのではなく、自社の会議や部門間連携、顧客とのやり取りなどを振り返りながら、次のような問いについて考えてみてください。
●自分が「客観的な事実」だと思っているものに、自分自身の解釈は入っていないか
●同じ出来事について、相手の立場からはどのような景色が見えているだろうか
●「正しいことを説明する」以外に、仕事を前に進めるためには何が必要だろうか
講義内容を正解として覚えるのではなく、自分と相手のものの見方の違いを振り返り、普段の仕事で起きているすれ違いを言葉にすることが、研修として活用する際のポイントです。
このような方におすすめです
●管理職・次世代リーダーの育成を企画している人事・人材開発担当者
●部門間連携や合意形成を人材育成のテーマとして扱いたい方
●ロジカルシンキング研修の次に扱うテーマを検討している方
●自分の考えを説明しても相手に伝わらず、議論が平行線になりやすいと感じている方
●異なる立場や価値観を持つ人と仕事を進める機会の多い管理職・リーダー
客観性やエビデンスが重視される今だからこそ、「主観」について改めて考えてみる。
ロジカルに考えることの先で、異なる立場の人とどのように仕事を進めればよいのか。内田和成氏ならではの視点を、9月の無料公開講座でぜひご確認ください。
【受講期間】
2026年9月1日(火)~30日(水)
登壇者紹介
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早稲田大学名誉教授
東京女子大学特別客員教授
内田 和成 氏
注意事項
・お申込いただいた方には、経営者や人事、企業の人材育成ご担当者を対象にしたオンライン映像講座などのご案内をお届けいたします。ご案内後、不要でしたら配信解除をお願いいたします。
・経営者・人事・企業の人材育成ご担当者を対象とします。同業の方、個人の学習目的の方のご参加はご遠慮いただいております。
・本映像講座の無料視聴は、事前連絡なしに終了する場合がございますので、予めご了承ください。